注意:地震への備え

地震はいつ,どこで起きるかはわかりません.流星電波観測では,アンテナを設置していたり,受信機や電源装置など重い機材もあります.災害への備えは万全にしておきましょう.

東日本大震災では・・・

2011年3月に発生したM9.0の地震で,当時私は仙台に住んでいましたが,仙台では震度6弱~6強であり,部屋にあった受信機や電源装置(AC100V→DC12V変換)がそのまま棚の上に置いておいたら,見事にすべて落下しました.幸い,動作に問題は出ませんでしたが,電源装置は重いので,「まさかこれが落ちるとは…」というのが正直な感想でした.
また,当時は観測用パソコンをデスクトップにしていたので,デスクトップも倒れてしまいました.
一方で,アンテナ関係はすべて無事でした.これを教訓に皆さんも是非,地震対策も忘れずに行ってください.

アンテナは落ちると大惨事

アンテナは,必ず屋外にありますから,落下して,たまたまその下に人が歩いていて当たったらたいへんなことになります.必ず,落下することを想定して,どこかで止まるようにアンテナケーブルと支柱の何カ所かを固定するなどして,落下しないように注意してください.私は当時,アパート住まいでしたので,地震の後は,アンテナケーブルを支柱だけではなく,建物そのものにも固定するようにしていました.建物が崩れたときはもうどうしようもありませんが.

ケーブルタイ(いわゆる結束バンド)を使っている場合は,必ず「屋外用」を使ってください.屋内用は主に紫外線によって劣化して簡単に切れるようになります.また,屋外用であっても,複数使用するとともに,定期的に交換してください.

受信機等は固定しましょう

まぁ,当たり前といえば当たり前なのですが,きちんと固定しましょう.
地震対策1 地震対策2
震災後,観測パソコンをいろんな事情もあって,ノートパソコンに変えましたが,デスクトップの場合も,周辺の机の脚に固定するとかして工夫しましょう.受信機は,下にホームセンターで売っている,ずれないシートを敷きました.そして受信機そのものが浮かないよう,紐でしっかりと固定.ノートパソコンもずれないシートを敷きました.あとはこの棚が倒れなければいいのですが,この高さの物は今回の震災では倒れなかったので大丈夫かなと.(カラーボックスの本棚は倒れています)